【職場・人間関係を変えたきっかけ】なぜかまわりに助けられる人の心理術【書評】

職場の人間関係に悩む、私を変えてくれた本

この本は、慣れない職場で過剰な業務量と向き合わざるを得なくなり、自分一人では仕事が回らなくなった頃に出会った本です。

この本を読んで、「自分が職場で果たすべきこと」「何を目指して、周囲にどう接したら良いか」の基本方針みたいなものが、自分の中にできました。そのあとは、自分のすべき行動に「腹落ち」して、すごく生きやすくなったことを覚えています。

職場の人間関係をどう構築しようか悩んでいる方、自分の部署で自分の役割がイマイチしっくりきていない方に、オススメしたい一冊です。

職場で人に頼れなかった私。

この本を手に取った頃、私は会社の組織改編で、長年勤めていた部署が無くなり、新たなメンバーと仕事をするようになっていました。

新たな部署はとにかく人手が足りず、同僚達は連日深夜残業をこなし、土日出勤も常態化しているような状況でした。

ここではあまり詳しく触れませんが、私は3年前に発症(?)した、「うつ病」というハンデがあるので、そこまでのハードワークをすることもできず、同僚に気まずい思いをしながら日々を過ごしていました。あまり残業できない代わりに自分の担当だけは完璧にこなそう、と意気込んでしまっていた、とも思います。

そんな状況に罪悪感と葛藤を抱えている頃に出会ったのがこの本でした。

職場を居心地のいい空間にするのは、案外単純なことだった。

この本、すごく筋道立てて書かれているので、最初から読んでいけば、きっと「なるほど」と思わされてしまうとおもいます。(流石メンタリスト。)

逆に、私がここで要約しても、多分、私が一冊読んだ時と同じ納得を伝えることはできないと思うので、私がこの本で「どう変われたか」をお伝えしたいと思います。

①助けてもらうことに、罪悪感がなくなった。

文中には、「何でも自分が引き受けちゃうのはダメ。むしろ、相手から手伝ってもらえる人になろうよ」ということが書かれています。

でも、当時の私は少ない残業時間を鑑みて、自分の出来る範囲は頑張らなければ、と思い続け、「無理です助けてください」といえませんでした。

そんな自分を変えてくれたのはこの一文でした。

誰かを助けてあげた、誰かの役に立ったという精神的な充足感が、その人を幸せな気持ちにさせ、自己重要感を高めるのです。

つまり、自分を「助けさせてあげる」こと自体が相手のためになる。・・・読んだ当時はカルチャーショックを受けましたね・・・。

でも、そう思えるようになって初めて、「助けを求める自分」を自然に許せるようになりました。その結果が、下記の通りです。

 

②人にありがとう、を心から言えるようになった。

誰かが助けを買って出てくれても、助けてもらうことに罪悪感を感じている時は、申し訳ない、とは思えても、素直にありがとう、とは言えません。一応、口にはしていても、多分、心が込められない。「助けてもらうダメな自分」の感謝に、大した価値を感じられていなかったからだと思います。

でも、助けてもらったお礼として、「感謝の気持ち」が相手を幸せにできるんだ、と考えるようになってからは、本当に自然にありがとうを言えるようになりました。そして、ありがとうを言う(それで喜んでもらえる)ことが、楽しくさえなりました。

もうこうなったら、助けてもらうことに遠慮なんかありません。バンバン助けてもらって、ドンドンありがとうを返すようになりました。

さらに普段助けてもらっていると、相手が「困っているな、助けてあげられそうかな」と感じた時は自然に「手伝いましょうか」が言えるようになります。普段からお互い様と実感していたら、全然躊躇しなくなりました。

③いつの間にか、居心地が良くなった。

そんな感じで、相手に頼る、相手に頼られる、お礼とリスペクトを忘れない・・・という意識でいると、職場がどんどん居心地のいい場所になってきました。少なくとも、同僚とパートさん、派遣さんというチームではすごくうち解けて楽しく仕事ができるようになりました。意見も出やすくなったので、仕事の質も上がったんじゃないかと思います。

人に素直に頼れない、職場の人間関係がぎこちない、そんな悩みに効く一冊

そんなわけで、私にとっては本当に働き方の転機になるような一冊でした。

もし、私と似たような悩みを抱えている方がおられたら、手に取っていただきたい一冊です。読みやすいし、長くもないので、半日くらいで読めますよ。

(2015年刊行なので、ちょっと昔の本です。私自身、BOOKOFFで偶然出会いました。私と同じ悩みを抱えた貴方に届くといいな、と思います。)

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