後輩の見本になるということ

後輩を絶望させない先輩とは。

こんばんわ。今日も今日とて私自身の思考と嗜好を書き出してみる試みです。
実はこの間、職場の後輩が会社をさってしまいました。入社数年の若手。人間的に不器用といったこともなく、職場に馴染めないとかそういった風でも無かったのですが、残念ながら今回、転職を決意したそうです。

なにを思って転職を考えたのか、少し聞いてみたのですが「5年後10年後、自分が先輩方のような働き方ができるように思えなかった」というのが大きかったそうです。
じゃあ、後輩が辞めないですむ先輩ってどんな人だろう、と思ったのが本記事の題材です。

先輩の働き方は、後輩にとって数年後の自分の姿である

私は今の職場で10年程度の経歴になります。私の入社当時、教育係をしてくれた先輩がちょうど10年目でした。思えば当時、「あんなに要領よく仕事できるようになれる気がしない……」と凹んだものでした。それでも、先輩の仕事への姿勢とか哲学(大げさかな)みたいなものは、自分の根っこにあって、大きな影響を受けていると今でも感じています。
後輩、特に新人さんにとって、先輩はその職場で順当に成長していった先の姿として見られるわけです。であれば、日常に疲弊し、楽しさも見出せず、公私の区別もないような働き方を見せるのは、すごく罪深いことなんじゃないかと思います。

自分のプライベートを大事にしない人は、他人のプライベートも尊重しないと見られる

私自身、数年前までは休日に大した予定もないので、ちょっと仕事の都合が入ってしまえば、軽い気持ちで残業も休日出勤も引き受けていましたし、自主的にやっていました。でも病後仕事への考え方が変わってからこう考えるようになりました。
後輩に対して「自分<仕事」という姿を見せ続けることは、後輩に暗に「お前もそうなれ」といっているのと同じだと。
とんでもないパワハラです。そんな先輩になりたくないと、心から思います。だから、今は自分の用事があるときは宣言して定時に上がりますし、有給を取ると宣言したら、状況が変わっても、できるだけ、有言実行を心がけています。自分は休日を大事だと思っている、自分のものも、他人のものも。というメッセージだと思うので。

先輩には、後輩のロールモデルになる義務がある

後輩ができたら、望もうが望むまいが後輩に見られることになります。そのとき、後輩にとっての将来像として恥ずかしくない社会人でいられるか、そういう視点を常に持っていたいと感じています。

書くために書く記事に意味はあるのか。

ブログの意義について考えてみる。

こんばんわ。坂本あるくです。
とりあえず、「しばらくは毎日更新」を自分に掲げて開始して見たこのブログ、本日で10回目になります。基本は、誰かに読んでもらうを意識して書いているのですが、今回は試み的に、自分の思考を自分に問う目的で書いてみようかと思います。

というのも、これまでやっていなかったことを毎日更新しようとすると、「書きたいから書く」よりは、とにかく「書くために書く」になってるかな、と思ったので、これでいいのか、考えようと感じたからです。読者さんがわざわざ読むべきものかわからぬところはありますが、試みなのでご容赦を。

そもそもブログの目的とはなんだろう。

「迷った時はそもそも論」。一般論ではなく、このブログに限っての話として、なんでブログを書いているのか。
一つは、色々な本を読んで、「情報を発信することには価値がある」と感じたからです。私たちは、本でもネットでも、ノウハウであれ考え方であれ、誰かの思考を受信することで、自分の思考に影響を受けています。それを実感したときに、自分もなんらかの発信をする側になりたいな、と思ったというのが一つのきっかけ。
あとは、自分が興味のあることをまとめていったら、客観的に自分の思考・嗜好・指向が見えてくるかな、と思ったのもあります。できれば、その考え方を理解・共感してくれる人と交流できればな、という気持ちもあります。自分がこういう人間なんだ、ということを自分に示したかったというか。
最後は、最近になって読書量が急増したんですが、インプットしても、なんらかの形でアウトプットしないと明確な理解には結びつかないなと感じたので、その場が欲しかったのです。職場の知人捕まえて、読んだ本の話するのも嫌いじゃないんですが、間違いなくウザい人だと自重するくらいの理性はあったようです。

というわけで。私のブログを書く目的
 1自分の考えや気づきを発信してみたい
 2自分自身の興味関心の方向を客観視したい
 3読んだ本のアウトプットをしたい
かな、と思います。

故に、よく聞くところの、ブログ飯(ブログで自活できるほど稼ぐこと)とか、アフィリエイトとか、あんまりモチベがない模様。まぁ、あくまで今この時点の私の思考ですが。

目的を踏まえて「書くために書くこと」は可か不可か。

ということで本題の書くために書いている状況がいいのか否か。
1〜3の目的全部を見返しても、別に「書きたいことがある時書けばいいじゃん」になりそうですね。早期にアクセス数を稼ぎ出してマネタイズしたいわけではないので、焦る意味がなさそう。
とはいえ、習慣化こそ続ける方法だと思いますし、日課に組み込む方が、モチベが折れたりしないような気はします。
あとは、なんでも一程度の量をこなさないと上達しない、という意味でも、どんどん数をこなす仕組み化は大事。
ここまで考えて、やっぱり当面はバンバン書こう、という結論に達しました。まずは「継続は力なり」。続くだけ続けてみます。

駄文、失礼しました。

呼吸でできるメンタルコントロール

呼吸で精神状態を制御できる

緊張したら深呼吸。これは常識ですよね。では、なんで深呼吸で落ち着くんでしょうか。ちゃんと科学的な理由があるんです。
そして、その方法論を発展させて行くと、メンタルコントロール力を鍛えることができる、らしいです。
私自身、練習中なんですが、3か月くらいで「あ、効果出てるのかも。」と感じるようになったので、ちょっと紹介しようと思います。

呼吸と自律神経の関係

近年の研究では、自律神経と心拍数、呼吸はそれぞれが影響しあっていると考えられています。
その中で、私たちが自分の意思で変えられるものって、呼吸だけですよね。この呼吸を意識的に変えることで、心拍数や自律神経のバランスに影響を与えようという考え方は、いろんな所で見られます。例えば、ヨガ、中国拳法、瞑想・・・などなど。どれも、呼吸を意識する心身のコントロール方法を説いています。

ここで、ちょっと基本的なお話。自律神経はご存知ですよね?人体のコンディションを調整している神経たちのことを言います。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経が緊張や興奮、副交感神経は落ち着きや休息を司っています。この両者のバランスでその時の私たちの心身の状態が決まっているわけです。

では自律神経と心拍数の関係はどうなっているかというと、交感神経が優位の時は心拍数が上がり、副交感神経が優位になると下がります。
交感神経=興奮なので、心拍数アップのイメージは付きやすいですよね。
じゃあ、ここに呼吸がどう関係するかといいますと。
呼吸のうち、「吸う」を意識的に長くすると、交感神経が刺激され、心拍数も増加します。
逆に「吐く」を長めにすると、副交感神経が優位になり心拍数が落ちます。冒頭の「緊張を沈めるには深呼吸」というのは、その反応を利用したものだったわけです。

さて、ここからが本題で、呼吸を使って自律神経のバランス力を高めるトレーニング方法があるので、ご紹介します。

その名もHRV呼吸法

アメリカで提唱された呼吸によるトレーニング方法です。方法は単純で、1分間に5回〜10回程度の呼吸数で、吸うと吐くを同じ比率にして呼吸する。というだけです。だいたい一回5分くらいの練習を一日1、2回すると良いらしい。
ちょっと面白い部分が、効果のモニタリング方法で、心拍数の規則性を基準に、自律神経のバランス力を評価する指標が定義されています。これをコヒーレンスって呼んでいて、心拍変化が規則的になるほど好評化とされます(そのため、コヒーレンス呼吸法とも言うとか)。
無料のアプリもあるので、気になった方はDL&TRY。ただし、オール英語です(日本じゃマイナーな模様)。

呼吸しながらコヒーレンスを高く保つ練習を続けていたら、以前だったらパニックになっているような無茶振りやトラブルに遭遇した際、ふっと冷静になれる自分に気づきました。(大体3か月目くらい)

案外効果あるんじゃないかと思うので、まだ続けてみようかと思っています。

【マイチャレンジ】仕事に没頭しよう

【マイチャレンジ】カテゴリとは、自分の中で課題に感じていることに、自分で仮説を立てた方法論を適用し、目的が達成できるか試す企画です。(今考えた!)記念すべき第一回は、こちら。

仕事に没頭する!

没頭。心理学では「フロー」と呼ばれています。漫画、黒子のバスケでは、「ゾーン」と呼ばれていましたが、スポーツ選手の超集中状態もこれだと言われています。
先日書評を書いた「没頭力」という本にもありましたが、フロー、没頭は、それ自体が楽しい時間です。没頭できることがある人生って幸せですよね?見方を変えれば、狙って没頭できれば幸せに生きられる、とも考えられます。

好きでも嫌いでも、毎日7時間以上は関わらなければならない「仕事」。これに没頭できたら、幸福度が上がるんじゃ無いかと思ったわけです。

方法……の前に、フローについて科学的な定義。

フローという言葉を作った偉い人、「ミハイ・チクセントミハイ博士(すごい名前……)」は、フローの条件をこう定義しています。

1目的。     明確な目的と手段の想定ができている。
2集中。     それを選択し、集中することを選んでいる。
3忘我。     我を忘れた状態。
4時間。     体感時間が圧縮・短縮される。
5レスポンス。  やったことの成果がすぐわかる。
6難易度。    難しすぎず、優しすぎない難易度。
7コントロール感。自分で制御できている感覚がある。
8価値。     行為そのものに価値を感じられている。

このうち、2、3、4、5、7は、フローの状態を指しているので、フローに入るための参考、にはなりません。

つまり、フローに入る方法をまとめると、下記になります。
①目的と方法が明確であること
②自分でコントロールできる範囲であること
③難易度が適切であること

では、本記事の本題。「仕事に没頭する!」方法を考えます。

仕事に没頭する方法!(仮説編)

上記①〜③を満たせばフローに入りやすくなるとして、日々の仕事にどう応用すれば良いでしょう。
私は平日、一介の会社員をしています。技術職ではありますが、基本的にオフィスワーカーです。その前提で、考えてみます。

まず①仕事の目的の明確化。これは、着手時点で依頼者にきちんと確認すること、自分で始める仕事なら、自分で設定してしまえばいいです。
ここで注意すべきはむしろ方法の明確化。割とあるんですよね、「任せるから。いー感じでやっといて」とか。実際問題、どうやっていいか分からない課題に対して、没頭できた経験はありません。これについては、人に頼ろうと思います。③の難易度にもかかると思うんですが、「どうやっていいか分からない」難易度は、今の自分にとって適切な難易度とは言えないわけです。仕方ないので、意地を張らずに周囲に助けを求めましょう。

次に②について。自分のコントロール外な要素も多分にあります。例えば、企画の最終判断は経営陣だ、とか。そういう場合は、①の目的の設定を一工夫して、とりあえず、自分のコントロール下の部分までを目的にしてみようと思います。「自分の考えうる最高の企画提案書を作る」とか。その後のことは、どうにもできんので。

最後に③の難易度。高すぎる場合は先述の通り、周りを頼って、「これならできるかも」という方向性が見つかるまで落とし込みましょう。先輩のアドバイスなどをもらって、「こういう資料にすればいいんじゃ無いの?」という方向性が決まれば、難易度は適切なものになります。
逆に、難易度が低すぎる場合は、時間制限を自分につけるとか、ついでにツール化しちゃうとか、そういうのがいいかと。

と、いうわけで。

・コントロールできる範囲の作業目的を立てる
・手段が想像できるまで難易度DOWNを優先する
・簡単すぎるなら、自分でハードルを上げる

来週一週間、上記3点を意識して仕事に取り組み、没頭できるか挑戦してみます!結果編はまた後日。 ではでは。

日記を書こう

日記に自分の足跡を残してみよう

皆さんは日記つけてますか?特に魅力を感じない、めんどくさくて続かなかった、というのは過去の私も思ったことです。それでも今、日記を続けるようになった私の目線で、日記の良さを紹介します。私感ですが、三つ挙げてみます。

①過去の自分の判断、思考を振り返れる。
②書きながら自分の考え、気持ちを整理できる。
③ストレスが減って安眠できる

少し細かく書きましょう。
まず①。皆さん、1ヵ月前に何があったか覚えてますか?多くの人は、毎日が慌ただしく、代わり映えは無いけど目まぐるしい、そんな日常だと思います。当然、些細な出来事なんて忘却の彼方。でも、せっかく生きた1日が、何も積み重なっていないような気がして不安になりませんか?
私は初め、そんな不安から、日記をつけたくなりました。

②について。習慣的に日記が書けるようになって気づいたメリットです。
職場で、納得のいかない思いをしたり、思いも寄らない横槍があったり、そんなモヤモヤも日記に書いてます。しかし、書いている途中に気づくんです。あ、もしかしてあの人、こういうつもりで言ったのかな、とか。こういうことが気になる人なんじゃ無いかな、とか。
言葉として書いているから改めて気づくことがたくさんあることに気づかされました。

③。これは②の副次効果かもしれませんが、色々な悩み、つらみ、 etcを日記に書くと、スッキリします。これは心理学的にもアリな手法だそうで、チラシの裏に書きなぐる、というストレス解消方があるそうです。そんな感じで日記に書き殴ると、意外にスッキリ、晴れ晴れとした気持ちでベットに入れます。
寝つきが少し良くなったと自分では感じているほどです。

日記の続け方

過去10年間で、3回ほど日記習慣化に失敗し、現在4回目にしてついに半年続いた(まだまだ威張れないですがw)、私なりの習慣化のコツをお伝えします。
 ①毎日、お風呂を沸かしている間に書く。
 ②すぐ書ける準備をしておく。
これだけです。

もう少し、具体的に書きますね。まず、習慣化に大事なのは、とにかく何かの作業と条件づけて自動的に始めること。
私の場合は、お風呂を沸かし始めたら、沸くまでの10分ほどで、書くことにしています。毎日必ずやることに紐付けると、「さあやらなきゃ」という気負いをしなくて済むので心理ハードルがすごく下がります。それから、「お風呂が沸くまでの時間」というタイムリミットがあるので、あまり身構えずに書き始められます。
習慣化の本(「小さな習慣」とか)にも書かれていますが、大体の場合、何かを始める前が、一番脳の意志力を使うそうです。やろうと決意しなくてもいい、やる内容を過大に感じなくてもいい工夫が、習慣化に大事、ということですね
あとは、日記帳の今日のページに日記専用のペンを挟んでおくこと。開くワンアクションで書き始められる、そんな小さな工夫も大事です。

さぁ始めてみましょう。日記生活

私自身、日記を書くようになって気持ちの整理がつきやすくなったこと、日々が確かに一行、形として残っている安心感みたいなものを感じられるようになりました。
あなたも是非、身構えず、気楽な気持ちで日記を始めてみませんか。

分からなければ、人に聞こう。教えてくださいを言える力。

人に聞いたら、3分で解決することもある。

今日、取り組んでた仕事が、自分の知識不足で滞ってしまったときの話です。

ふと顔を上げたら、向かいの席の先輩と目があってしまい、なんとなく「こんな内容で困ってるんですが、何かいい情報知りませんか」って聞いてみました。

その結果、グーグル先生と3時間相談しても進展しなかった問題が、ほんの数分の相談で解決してしまったのです!普段、あまりお話しない方なので突然相談するのは失礼かな、と思っていましたが聞いてみて大正解でした。

人に話すと、なんか解決することが多い。

私は、会社員をしていますが、長々と仕事するのが嫌いです。働きすぎて体壊した過去が、常に早く仕事を終えろと、囁いています。

そのため、いつも少しでも集中する方法、早く仕事を片付ける方法を考えていますが、最近「人に話す」が非常に効果的だと感じています。

経験則でしかないですが、行き詰まったときに人に話すと、大体3つのパターンで問題が解決します。

  1. 頭の中で整理しながら相手に説明しているうちに自己解決(これが一番多い)
  2. 相手との会話の中でヒントを得る(別視点の一言が、盲点を突く。)
  3. 話を聞いた相手がそのものズバリの答えを持っている(極稀に)

どうでしょう、皆さんも経験ありませんか?正直3は運なんですけど、1と2は割と高頻度に遭遇します。結局、人間というのは集団でいる時に強い生き物なんだなーと思ったり。

困ったら、誰かと話すのが効率的、でも気をつけたいこと。

一人でいくら悩んでも解決しないこと、誰かと話してみたら即解決って結構多いです。でも、なんでも話せるかと言うと、日本の職場ってそうもいかないですよね。雑談に見えて迷惑がられたり、相手にだってもちろん自分の仕事があります。私自身は、誰かに話しかける際、2つ、気をつけています。

  1. 相手の集中を乱さない、仕事の邪魔をしない
  2. 即解決しなかったときは、潔く撤退する

 ある研究によると、集中しているところに声を掛けられると、マリファナを吸引した際の2倍以上、作業効率が落ちるそうです。マリファナ吸ったことないから、どのくらいかわかりませんが笑。とにかく、相手の集中を乱すのは本当に罪深いことだと自覚するのは、絶対に必要だと思います。相手の様子を観察し、あ、むこうも集中途切れてるな、と言うタイミングでお話ししましょう。

残念ながら、解決につながらない場合ももちろんあります。難しいのは、そう言うときどうやってお話を切り上げるか。相手も頼ってもらった以上、なんとか力になってあげたいな、というスタンスで聞いてくれます(そもそも迷惑がられていなければ)。でも、今ひとついい案につながらなかった時、微妙な空転でお互いの時間を浪費してしまいます。空振りに終わった時は、こちらからお礼を言って早めに引き下がりましょう。「力になれなくてごめんね」と言われて少なからず申し訳ない気持ちになるかもしれませんが、それでも、相手から切り出すのは言いにくいハズ。同じ気まずいなら、せめてお互いの時間を大事にする選択をしましょう。

さぁ悩むくらいなら相談しよう

必ずとは言いませんが、一人で悩むよりずっと問題を即解決できる可能性が高いはずです。もちろん、相談にはお礼を述べることも、相手の相談にもよろこnでのることも重要です。お互いに相談しやすい、されやすい空気の職場なら、きっと今まで以上にみんなで早く仕事を終えられるはず。レッツ相談。

無理しちゃダメ。【書評「無理しない」】

無理しない

絵本作家、葉祥明さんが書いた、語りかけるような口調の本です。詩集みたいな感じでしょうか。

私は数年前、働きすぎて「うつ病」になりました。幸い軽度(たぶん)だったようで、数ヶ月休み休み勤務した程度で、休職も退職もしないで済みましたが、ボロボロの精神状態と全く眠れない日々を経験し、本気で死にたいとも思いました。

そんな状態から立ち直っていく中で、いろいろなことを学び、仕事観や人生観は大きく、大きく、変化しました。

この本は、そんな人生観が大きく変わった時期に出会った本です。

同期から送られた一冊の本

この本、私が「うつ」になったと聞いた、遠方勤務の同期がわざわざ私に贈ってくれたものです。本の中には、一ページに数行ずつ、語りかけるように、「無理しないでいいんだよ」「無理したってできないことはできないんだよ」「無理して倒れた時、悲しむのは誰?」そういったメッセージが刻まれています。

この本を読みながら、無理なものは無理なんだな、認めなくちゃいけないんだ。という気付きと、私のことを思い、こう言って諭してくれる友人がいることを、心から噛み締めました。

いい意味で、自分を許せるようになる本

今、何かの事情で自分を許せないでいる、理想に及ばない自分を責めてしまっている方がいたら、それが自分を追い詰めてしまっている人がいたら、ぜひ、この本を読んで欲しい。そんな友人がいるなら、ぜひこの本を贈ってあげて欲しい。私もそうでしたけど、人ってバカです。この本の中にもありますが、「病気になって初めて気づく」こともたくさんあります。

でも、それでもいいと思うんです。それは手遅れなんかじゃありません。私は、「うつ」を経験して結果的に良かったと思っています。自分のことを好きになれました。自分のために生きようと思えました。多分、この本の価値に気づくのは、私とおんなじ、無理して無理して、結局、無理は無理なんだって知ってしまってからだと思います。でも、それでもいい、遅くない。

必ず、そこから学んで、これまでわかっていなかったことを、まだわかっていない人よりも深く、知って立ち上がれると思います。

そんな、この本との出会いを必要としている人のために、ご紹介したい一冊です。

没頭してる(=幸せ)な時間を過ごす方法【書評:没頭力】

没頭し続けている人生は、幸せだと思う。

吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)の書いた本、「没頭力」を読んで、「没頭し続ける人生を送りたい!」と強く感じたので、ご紹介。

没頭することを通して幸せを感じながら生きる方法を提案してくれる本です。会話調で読みやすいし、「日々をワクワクしながら生きる」を実践している人たちのエピソードが載っているので、なんとなく毎日ツマラナイと感じている人(私もすごく経験があります)に、ご一読いただきたい。

「没頭」は幸福の一要素、らしい。

作中で紹介されていますが、「ポジティブ心理学」という分野では、人の幸福は、「快楽」「意義」「没頭」の3種類に分けられるそうです。

快楽はそのまま、気持ちいいとか美味しいとか言葉通りの幸福ですね。意義ってのは、有名になるとか、社会的に認められるとか、まぁこれも一般的な幸福っぽい。で、最後の「没頭」こそがこの本の本題です。

そもそも「没頭」は、何かに夢中になってる状態のこと。これが「快楽」と「意義」と同列に幸福の3種類目に入っちゃうと。例えば趣味に没頭するとか、読書に夢中になるとか、他の二つに比べて、簡単に実現できそうじゃない?というのが、著者の主張。(もちろん没頭する対象は、いっぱいあっても良い)

美味しいものを毎日食べられるかはお財布の問題がある、有意義な人生を簡単に送れたら苦労しない。……なら、何かに夢中になり続けるのは、幸せを感じ続けるのに最良の方法じゃなかろうか。私もこの考えに共感しました。

「没頭」は「不安」から

作中には没頭(=フロー)の科学的な解釈とか、条件とかも解説されていますが、それよりも実際に「没頭力」を持って日々を生きてると思う方と対談される中で、没頭する方法なんかを掘り下げているのが参考になります。その中で、私がすごくいいな、と思った考え方がこれ。(私なりにセンテンスを混ぜて書いてます)

没頭は「不安→開き直り→没頭」というサイクルの中でのみ生まれる。自分にとって、大事なこと・価値のあることに対してだけ、不安が生まれ、その不安に立ち向かう(向き合う)とき、没頭が訪れる。

この考え方、すごく好きで、「大事だからこそ適当にはできない、だから不安になるし、それでもやる(向き合う)から、没頭できる」ってことだと思います。日々の生活で、どうしても気になっちゃうこと、自分にとっては軽く流せないこと、ってあると思います。それこそが自分の没頭できることのヒントであり、自分にとって重要なことなんだ、と気づかされました。

……私の場合、レザークラフト(何かを作ること)、読書(知識を得ること)、会社に潰されないこと(長時間労働とか休日出勤とか……)、その辺には過敏だなーと思います。みなさんも、「ここは譲れない」とか「これがコンプレックス(裏を返せば重要視してる)」ってもの、絶対ありますよね。

自分にとって大事なことだけに集中する時間=没頭 で、幸せな人生を。

この本をよんで、自分が何に価値を感じているかを改めて見定めて生きて行きたいな、と思いました。その他にも、いろんな気づきがある本だと思うので、興味が向いたらぜひご一読を。

 

ちょっとドヤ顔できる趣味、レザークラフト②

最初の作品

前回に引き続き、私がレザークラフトにハマった経緯。

とりあえず、WEBで調べて初心者用の道具一式をハンズで購入。

初めての作品に挑戦したのが、記念すべき(?)31歳の誕生日でした。

最初に作ったのは、会社のIDカード入れ(首から下げる奴)。

平日、帰宅してから一晩で作ったんですが、どうです?意外にまともっぽいものができたと思いませんか(自画自賛)。

特に気に入ったのがこの縫い目。どうですか、結構、整ってる気がするでしょう。(今見ると、全然荒いんですけどね……。)

知識はネットの独学で、経験一切皆無。初挑戦でこのくらいのものができたという事実に、だいぶ調子に乗った私は、あれ?これ何でも作れるんじゃない?と、思ってしまったわけです。

そう、意外にすんなりといい感じの作品ができてしまう。しかも革製品ですから、実用品です。そのまま身につけられるのです。上手く作れた満足感とともに。それが私がレザークラフトにハマったきっかけの一つかなーと思います。

作ってる最中はもう無心

それからもう一つ。作ってる時、特に縫っている時の糸を引き締める手触りが、すごくイイんです。革をキュッと締めて整った縫い目を一つ一つ作っていく、その無心になる感覚の虜になってしまいました。

他にも、革独特の匂いとか、裁断の手応えとか、菱目打ち(レザークラフトは縫い穴を事前にキリであけるんです)を打ちこむ音とか。

何より五感をフルに使って、一つの目的に集中するひととき。その時間自体がすごく、素敵なものだと知ってしまったのが決め手だったんだろうな、と今になって思います。

まとめというか、言いたかったこと。

我が身を振り返った上で、言いたいこと。

レザークラフトは、楽しいよ!

自分の手で何かを作り上げる充実感。その過程の試行錯誤と没頭感。出来上がったものを身につける誇らしさ。

そんな喜びを、ぜひ体験して欲しいなと思って、この記事を書きました。もしこの記事を読んで挑戦したくなった人がいたら、嬉しいです。

そんな方向けに、今度、私なりの初心者最低限セットを紹介しますね。(私が始めた時点でそういうサイトを読んで始めてるので、類似サイトは沢山ありそうですけど笑)

ちょっとドヤ顏できる趣味、レザークラフト

大人の趣味(?)レザークラフト

私はレザークラフトが趣味です。31歳の誕生日に始めたので、ちょうど3年余り続けてることになりますね。正直、どっぷりハマってます。

意外と手軽に始められて、ハマると奥の深いレザークラフトの世界をご紹介して、こういう趣味もいいかもなー。と思ってもらうことが、この記事の目標です。軽い気持ちで読んでみてください。

レザークラフトの世界へ(私がハマったきっかけ)

一言で言えば革を使った工作。レザーのクラフト。それ以上でも以下でもない。じゃぁ、そんなの何が楽しいの?

……何でしょう?意外と、自分の「楽しい!」を言語化するのって難しいですよね。理屈じゃないというか。でも、言葉にできなきゃBLOGじゃないので、当時の私の思考をなぞりつつ、革細工という”沼”にハマった経緯を振り返ってみます。

人に話せる趣味が欲しかった。

当時の私は31歳を間近に控えた社会人。仕事は忙しいし、上京してきて友達も少ないし、休日なんて疲れて外出する気も起きない。せいぜい趣味といえば、漫画とアニメとニコニコ動画。そんな日常を過ごしてたら、30を過ぎたオヂサンになってました。

そして気づいたのです。「ご趣味は?」って聞かれたときにめちゃくちゃ困る、と。別に、アニメも漫画もラノベも好きですよ。未だに。

ただ、ビジネスマンとして雑談で語ってもいい(リスクのない)趣味が無い→話が弾まない→気まずい、という経験を繰り返して、困ったなー……と思っていたのでした。

そんなある日、偶然目に止まったのが東急ハンズのレザークラフトコーナです。なんとなく、案外できるんじゃないかなー、自分で財布とかキーケース作って持ってたら、話のネタになりそうだな。というのが当時の率直な思いつきでした。(なお、その時点では革製品にコダワリとか興味とか、一切なかったりしました。)

なんでそんな根拠のない自信があったのか、今にして思えば全く謎です。まぁでも、結果として思いつきから数日後にはスマホでざっくりとした情報収集を終え、最低限必要そうな道具を買って、レザークラフターとしての第一歩を踏み出したのでした。

 

続く。