没頭し続けている人生は、幸せだと思う。
吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)の書いた本、「没頭力」を読んで、「没頭し続ける人生を送りたい!」と強く感じたので、ご紹介。
没頭することを通して幸せを感じながら生きる方法を提案してくれる本です。会話調で読みやすいし、「日々をワクワクしながら生きる」を実践している人たちのエピソードが載っているので、なんとなく毎日ツマラナイと感じている人(私もすごく経験があります)に、ご一読いただきたい。
「没頭」は幸福の一要素、らしい。
作中で紹介されていますが、「ポジティブ心理学」という分野では、人の幸福は、「快楽」「意義」「没頭」の3種類に分けられるそうです。
快楽はそのまま、気持ちいいとか美味しいとか言葉通りの幸福ですね。意義ってのは、有名になるとか、社会的に認められるとか、まぁこれも一般的な幸福っぽい。で、最後の「没頭」こそがこの本の本題です。
そもそも「没頭」は、何かに夢中になってる状態のこと。これが「快楽」と「意義」と同列に幸福の3種類目に入っちゃうと。例えば趣味に没頭するとか、読書に夢中になるとか、他の二つに比べて、簡単に実現できそうじゃない?というのが、著者の主張。(もちろん没頭する対象は、いっぱいあっても良い)
美味しいものを毎日食べられるかはお財布の問題がある、有意義な人生を簡単に送れたら苦労しない。……なら、何かに夢中になり続けるのは、幸せを感じ続けるのに最良の方法じゃなかろうか。私もこの考えに共感しました。
「没頭」は「不安」から
作中には没頭(=フロー)の科学的な解釈とか、条件とかも解説されていますが、それよりも実際に「没頭力」を持って日々を生きてると思う方と対談される中で、没頭する方法なんかを掘り下げているのが参考になります。その中で、私がすごくいいな、と思った考え方がこれ。(私なりにセンテンスを混ぜて書いてます)
没頭は「不安→開き直り→没頭」というサイクルの中でのみ生まれる。自分にとって、大事なこと・価値のあることに対してだけ、不安が生まれ、その不安に立ち向かう(向き合う)とき、没頭が訪れる。
この考え方、すごく好きで、「大事だからこそ適当にはできない、だから不安になるし、それでもやる(向き合う)から、没頭できる」ってことだと思います。日々の生活で、どうしても気になっちゃうこと、自分にとっては軽く流せないこと、ってあると思います。それこそが自分の没頭できることのヒントであり、自分にとって重要なことなんだ、と気づかされました。
……私の場合、レザークラフト(何かを作ること)、読書(知識を得ること)、会社に潰されないこと(長時間労働とか休日出勤とか……)、その辺には過敏だなーと思います。みなさんも、「ここは譲れない」とか「これがコンプレックス(裏を返せば重要視してる)」ってもの、絶対ありますよね。
自分にとって大事なことだけに集中する時間=没頭 で、幸せな人生を。
この本をよんで、自分が何に価値を感じているかを改めて見定めて生きて行きたいな、と思いました。その他にも、いろんな気づきがある本だと思うので、興味が向いたらぜひご一読を。